2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ひねもすを寒の雨降る閉ざしたる鉄の扉の唐草にふる
よき友を持ちたることを褒めくれし同僚もいて勤め果てにき
チベットに生れしメコンに国境はなくトンレサップの大湖となれり ふるさとのメコンが匂うトンレサップの湖上にベトナム難民住めり
大寒の朝の陽ざしに石楠花のあまたの蕾ざわめき出だす 雪の精はぐくみにける石楠花の蕾ふくらみ寒中に立つ 再発の兆候の無き検査表受けて春ゆく旅を語らう
大学の顧問の口調潜みたる歌壇の評を新聞に読む
高台の裸木の中曲がり屋がランタンとなり灯り始めぬ
シーズンの歓声閉ざし丘陵のグリーンに深く寒の雪積む
雪の上照り葉を伸ばす沈丁花つぼみくれないまだ匂わざる
Let me tell you about a Taronpe と繰り返しつつ教室に着く
ダンプカーに雪捨てにゆく宝川ふるさとは宝の雪ふりつづく
雪積めば白きセーター選りて着る雪国の子に生れしはうれし
大寒の近づくあした石楠花の鋭き蕾あまた立ちあぐ
10ドルの手鏡買えば黒漆愛(は)しき乙女の像を貰いぬ
寒牡丹咲く便りあり故郷は雪前線のただなかにあり
復員の父が名づけし弟の光が1月定年となる
スケジュールひとつだになき水曜日甕にコクリコあふれさせばや
離り住む子らと我らにつつがなき日々あれかしと今年を恃む 昼食の蕎麦にきざみし柚子の香に子と過ごしたる歳の瀬恋いし
ニューイヤーコンサート今スタートの午後2時汝は笑顔なるべし
牡丹雪ふり積むらんか未明ゆく列車の声のにぶくとどきぬ
弔いの淡きガーベラ篭に盛るうす桃色のマニキュアの指
うら若き店員が来てさまざまなパステルカラーの花あふれいる I went to the special new year English conversation.
I love cats so much. But VINI didn't attach to me. Her head is allergic to cat, but VINI likes him very much. I am very envious of his appeal.
春号の旅のカタログ誘いくる中にガンジス川の沐浴
天空に生れたる雪の片片が燈籠に清きピラミッド積む
うすあおく牡丹雪ふる燈籠の今宵のあかりさそうがにふる 1夜でこの通り。雪の下で鯉はじっとしているのだろうか。
母の胎静かにありし深き虚ぬくく恥(やさ)しく甕に雪ふる
相共に山の出で湯に更ける夜を廻り越し旅言えば尽きせぬあけましておめでとうございます。 ひびたびにして・・・ ゆきかうとしもまたたびびとなり。
人通りなき黄昏に松飾商う女人(ひと)は饒舌に言う 買い物の最後は焼きたてのきりたんぽ。帰省の子に食べさせたい NO 1。そこで道端に商う老婆から松飾を分けてもらう。彼女はすっかりこの通りの顔でアイドル。季節のものはよく買っている。山栽培の舞茸が…