2008-01-01から1年間の記事一覧

Tue. 100本のバラ

100本の薄桃色のバラの束活けて今年の無事に酔いおり 玄関の50本のバラ、廊下のチェストの上に、和室に30本、飾棚の上に少し飾った花の香が微かだが匂っている。シクラメンと時間を分けているようだ。冬の魅力は切り花の精彩にもある。 正月の悪天候…

Mon. 烏 バラ

背を向けて止まる烏が枯れ枝と共に吹かれて揺られていたり 西の陽が襖にのびて仏頭のごとく汝が影映して消えぬ 一人いる孤独が旅をみたすとうタクラマカンの砂漠をぞ恋う 今日の買い物は、スプレーバラを両腕に一杯。10本1束が10束分。仏前にあえて仏花…

Sun. 日本海

日本海に山脈があり林あり魚の道あり潮の河ある 地上の3倍が海と聞けば、海中世界がどれほど豊かだろうか潜ってみたい。 木枯らしが窓に広がる裸木をゆさぶり止まぬストレートティー 木枯らしの気流にゆだね羽ばたかぬ1羽の烏窓をよぎりぬ ときに青空が裸木…

Sat. Namahage ひめゆり

3人をひめゆり会と呼びくれしハズバンドいて一日愉しも Namahage Festival of the Oga Peninsula in Akita Prefecture (December 31); a unique event observed from ancient times in the Oga Peninsula.Young men dressed as dreadful demons and bearing…

Thu. 聖夜

2切れのましろきケーキ吹雪く夜を籠り聖夜を語り合いたり 4人が3人になって、2人になって、そのつど隙間の埋めようがない物足りなさを味わったが、今はこれにむしろ馴染んでいる。この平安を願うばかり。

Tue. Voyage

Q: Which trip do you think you’d enjoy the most? A: I think I want to go to Britain by ship of Ashuka2. I went to the country with my husband four years ago. He was looking forward to seeing Stone Henji. But our bus had a traffic accident …

Mon. 写真展

編み笠の舞いの上手の指先のかざすその先闇はほどけぬ ギャラリーあいで相馬慶厚氏の個展が開催中で、26日まで。花火と西馬音内盆踊りがテーマ。重い腰をあげての初の個展だけに反響に興味があります。 大晦日のなまはげの撮影会を企画しているようで、そ…

Sun.送稿

投函をはたして後にさまざまに推敲よぎる10首の歌稿 コンテナ。もう今季はビオラにチェンジしている。ゼラニュームも越冬はあきらめた。 寒流2月号の10首を送稿。25日の締切日には余裕だが、確実に到着してほしいから。12月号には講評は載っていた…

Sat. バイオレット・ビオラ

春までの長さを土の深さとし球根埋めふかぶかと待つ ターシャ・チューダーの追悼の番組を見ている。舞踏会にデビューするよりも、農業が好きでお母さんをがっかりさせた、という。 今日150個の新しいチューリップの球根を埋めた。大方は桃色、それに少し…

Fri. シクラメンの日光浴

放たれし一羽のトキが食われたり翼を持たぬものにうばわる 陽ざしを求めて日光浴。新しい鉢も加わってあったかムード。小春日和はうれしいかぎり。 塩づけしていたはたはたの塩加減が理想的、なので洗いだして干しました。これを冷凍保存する作戦です。臭み…

Thu. 椿

半島に流れ着きたる日の記憶朦朧と赤く椿咲きたり 北限の男鹿半島をふるさとと代々を重ねて藪椿咲く 今年は年内に椿が綻びはじめた。春を告げる花のはずだが。この花を見ると、男鹿の久能山を思い出す。椿の北限と謳っているが、その後青森で自生地が見つか…

Wed.はたはた

目を刺せば眼底が鋭く痛むなりはたはたつるし共に乾けり はたはたの1夜干し。沢山貰ったので塩漬けに。すこし干してみた。なんだかいい具合みたい。 夜、ぶりこはたはたの1夜干しを焼いた。焼き網にもくっつかずにやけたし、なにより塩塩梅も良く臭みが飛…

Tue. 写真

暖房の程よき居間に離れ住む子らいるごとく写真に笑まう 猫対策のプラスチックの障子がギャラリーの壁面に。居間のことです。

Sun.水引

内定を取り消されたる学生の怒れる歌がこだましてくる 諦めを防具に若き等ひるむとき国の力の弱き道のり 埋め草で、拾う。こんなのも撮っていた。 昨日二ツ井までのドライブで能代を過ぎたあたりから見事な雪景色。カメラを持たずに行ったのはまたまたしくじ…

Sat.洋菓子

はらからが幼くそろい洋菓子を開かんとする指先見守る(まもる) パッケージがおしゃれ。チョコレートケーキはチンして食べると初食感。取り寄せして楽しんだ。reikosanのご主人にほめられた、ケーキの味とその箱と。彼は美術家だからお目が高い。フランスの…

Thu. キャンドル

新年の客を数えてめでたさの色どり想い重箱を買う 先日の骨董市の戦勝品。津軽塗の重箱3段重ね。小ぶりなので弁当箱にもなりそうなので、来年のリゾート公園での朝ごはん用に。勿論クリスマスやお正月にも登場します。 ろうそく、紅白各1本買ったら2本の…

Wed.鯉

7匹のこいはひと冬食を断ち長き時間を語りあうべし 好天に誘われて池の覆い始まる。午前はここまで。 夕飯をゆーちゃんと。1週間で3回秋田温泉プラザで会食したことになるが。

Tue. 鯉・チューリップ

300の球根埋め来春を待つしずけさをふたりはたまう みぞれが続いて、鯉はじっとしていて微動だにしない。もうすぐ屋根をかけるから我慢。 座鑑・・和室から庭を眺めるのには座って低い視点からがいい。猫間障子のを繰り上げたあたりの視界が適当なのだろ…

Mon. 骨董

絹紡ぐ人のかなしみはるかなりグラム単位で衣売られたる 絹の声きくやわき耳もたぬ間にふるさと遠くなりにけるかも 金紗の羽織、しつけがついたままで1700円、モダンな柄なのでクッションカバーにでも、と思案したものの解くのは惜しい。このまま室内着…

Sun. お茶会

しくじりの焼きりんごにも問答がはずむしばらく池に雨ふる 漆に目覚めた。これからの季節に温かみを醸し出す。 ウエッジウッドのワイルドストロベリーで紅茶。のはずがオーディオルームで時間切れ。お二人は渇きのまま家路に着かれた、と思われます。

Sat. スィートピー

両腕にスィートピーを抱えつつ今日の話題に思いめぐらす 季節がらカットガラスの花瓶では寒いかとも思ったが、やはりお出ましを願った。花台は退職時に同僚からハンドメイドをいただいた。当時ご夫婦で木工に没頭していらした。重宝していていつも思い出す。…

Fri. 八つ手2・焼きりんご 

寒空に八つ手がこぶし上げている見えない愛を掴まんとする マスの八つ手。乳白色、なんとも言えないいろっぽさ。そう、藤田嗣治の世界。 秋田温泉プラザでランチ、3女で。Yは湯上りで匂うようないいおんな。食後我が家でオーデォを聴く。そして写真の公開。…

Thu. 日光浴

駅までのバス来る間にも浮かれつつ相待つひとと陽射し褒めあう 今日も晴れ。そこを逃さないようにはなの鉢の日光浴。そしてバスで駅まで。

Wed.八つ手

12月不意に訪い来る人あるを待つがに八つ手咲いて待たるる 12月でも花はありました。八つ手。 ふいに訪う人の待たるる八つ手かな これでもいいかな。

Tue. ビオラ

言霊を元大臣が言うまでになりにけらしな歳の瀬が来る 風にいたぶられても、寒さは得意。ビオラの定植にそろそろ本腰をいれなくっちゃ・・でかしたぞー いくつかネズミの目から逃れた球根もとりあえず入れた。 昼寝を決め込んでいた時、久し振りにあつこさん…

Mon. シクラメン

清らかにによるの廊下をながれくるシクラメンの香につつまれる 12月。忘年会の勧誘が入る。 天気と相談して出したり引っ込めたり採光の工夫は怠らない。するとさわやかな香りが夜になるとつよくなる。シクラメンです。

Sun. 葉ボタン・はたはた

冬の雷男鹿の海原ゆさぶるに大群の魚一斉に産む 半島に産み放ちたる魚の群れきらめきながら海底めざす 男鹿海に放たれし卵雷鳴を子守の声と聞き初めにけり 冬には冬の華がありました。 今日は宮沢海岸のはたはたがやってきた。実家から。塩をふって焼いて食…

Sat. ゴムの木

背黒なるはたはた口を丸く開けおとうとが釣る冬の死の数 はてなんだろう? ゴムの木かしら。 小春日和。芝の上を動き回りたい衝動に駆られて電話すると、共鳴。3人で2まわり。先日は1.5クールだったから。脚に力が戻ったみたい。ワンなし、スコア93,…

Fri.サボテン

砂嵐に耐えし記憶を秘す棘の誇りなるべし触るるを拒む 手間いらずのサボテンといえどもなかなかこうはいきません。ブルーメッセで Home work. Talk on the subject. Japan lost the war, so once Japanese had lost their pride, what do you think how can …

Thu. アセチレン

秋深し木場の屋台のアセチレン静かに燃えて饒舌にする 屋台でちょっとひっかけるなんて・・男なら仕上げに行きたいね。 アセチレンガスのにおいを強調するのはかなりおとな。実感がないわたしとは一線を画す。初体験しました。 木場の橋のたもとで。同席した…