2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
さまざまに色とりあわせ薔薇を買う浮き立っている彼岸の入り日 彩菜館にユニークなコーナーがある。リトルガーデンのオーナー。会ったことは無いが、似顔絵で想像できる。 こんなうり、買ってどうするか。迷うんだが、買ってみたい気もする。 Sainakan(彩菜…
ハハの忌に間に合いし君の退院を告げんと薔薇の花束つくる 彼岸と此岸を往来した年である。1月ノリさんの引導を告げられて生きた心地がしなかったが、うれしくも生還した。が兄は今月彼岸に招かれていった。月末は義母の3回忌。病院とお寺の往還、これでピ…
秋の陽にさそわれどこへ行こうかとまずは弁当求めていたり 娘も夫も戻って同居、朝の天気を眺めては浮わついている。同行者がいるうれしさ。話し相手が居るにぎやかさ。8ヶ月間の一人暮らしの頼りなさったらなかったから。そして仕事から解放されている気軽…
農家の作品のそれぞれを持ち寄ってのスーパー風。まずはガーデニングコーナー。生きがよくて種類も豊富で人気が高い。 いとかぼちゃ。金糸瓜とも。 夕顔かぼちゃ これはなんというの。(後日譚:王菊と札が下がってた) 初めて産んだ卵は滋養分が高い。などと…
秋の陽にぬくく包まれこのままに呆けてなにをおそれんとする 光は透明でしゅうめい菊がしずかに咲きながら主張しません。秋には知性がかくれてます。
兄弟の一人が逝きて陽のひかり透きとおる畦に彼岸花さく 小さいながら凛とした純白と五弁、げんのしょうこに見えて多分違う。種のかたちがおもしろい。庭のあちこちで花を咲かせてる。
あかまんましごいて供すおさなどち戦後というを知らず来にけり きのう兄の葬りを終えた。当然ながら鮮明に蘇えるのは、頑是無い子供時代。すると兄ばかりではなく、隣近所の仲間も。もっぱら女の子だけで遊んでいた。 昨日はノリさんの退院後初の内科通院。…
ふと兄が訪ね来しかとざわめくは門にからみしつたに吹く風 明日は葬送。早すぎる今生のお暇だが、だれもが認める破天荒な生涯だけにご当人は納得な様子かと見受けられた。特に堤いっぱいは飲んだと豪語して、胃を病んでも後悔の弁は聞かなかった。来世は極楽…
還りゆくもの清すがし秋の庭屁くそかずらに覆い尽くされ さっぱりと焼き尽くされて、一昨日まで生きた命はやがて記憶にのみあること、それもいずれ薄らいでかなたに遠ざかる、いいなあ。
精霊の兄が昇れる天空の曙光集め朝顔ひらく おだやかに息を引き取った兄だが、血圧の測定は不能で、意識はもう無いかと見受けられた前日、舌をだしておどけた。見守っていた女3人、奥さん、お嫁さん、妹は病室であるのも忘れて、大声で笑った。とにかくあり…
あたらしき御霊の兄は真夜発ちて弧絶の道をはるかゆくらん 白鷺があまた降り来てすこやかな今際の兄を守り飛び立つ 19時シゲナオ永眠。直近の兄との離別は痛い。享年66歳。癌に斃れる。合掌。 かつてドイツの旅で手に入れて惜しげもなく灯したろうそくを…
八重咲きのジニア。色合いも新鮮。これから百日は咲き続ける花期の長さが花壇には重宝する。百日草と言われる所以。どんどん新種が発表される。発芽も好い方。来年のために考えてもいい。
さみどりの鎌振り上げて向かい来る螳螂われのなにをか狩らん 道端に伸びるボーダー花壇。町内のボランティアの皆さん思い思いにアレンジして、散歩の目を惹きつける。 ある日突然新しい顔になるのが近くに住んでいて飽きない。 A doctor Since I left the ho…
振れながらあやうくしばしとどまるをコスモスいまし傾かんとす 遅く播いたが、季節に咲くから面白い。 兄は酸素吸入がつけられた。意識はあって、私の名前を呼んだり、こちらのリクエストに応えて笑顔をつくってくれた。
南洋で食みたるドラゴンフルーツに地階であえば熱風起こる 沖縄産のサボテンの果実。半分に割ってスプーンですくっていただき。白い実に黒いケシの実ほどの種が沢山散らばってる、表皮の桃色と合わさって南洋の果物といった風情、おいしい。 これを初めて経…
8ヶ月の闘病終えて君還りたたみに秋の日差しが伸びる ノリさん退院できました。まるまる8ヶ月間の病院ぐらし。1ヶ月後には旅行も大丈夫、と主治医の先生から太鼓判。温泉プラザでお祝い。生ビール2杯でまだ足りなさそう、だがそこでストップ。 明日から…
渦まいてあらしがせまる列島に育まれ来しはげしかる性 中途半端、中庸、曖昧などを身に着けていたら、もっと気楽にいいかげんさを楽しめただろうのに。 台風の北上でトマトは収穫。完熟。リコピンと言って、京子さんが好んで食べた田沢湖の旅がなつかしい。 …
嫁ぐ日を想いし母は友禅の柔き絵柄を選びくれたり 着物の絵柄として、まといたい希求が理解できる風情の花です。 台風の情報がかしましい。娘は台風9号の上陸まえに羽田からフライトに成功、夕方到着。夜は温泉プラザでマーボー豆腐。カナダへのひとり旅を…
ネックレスにルビーを選びバレッタで髪結い上げて誰にか逢わん 花より蕾が言うことを聞いてくれる。貴船菊とも呼ばれる秋の名花だが、手ごわいのです。今頃になってオフアーがあるなんて、想定外がやってきて11月3日上京することになった。退職後はすべて…
唇をすぼめて息をふきかけてちいさなたまのほおずき生れる 朝から検査で病院へ。結果を待って朝ごはんをそこでとり、昼も多分805号レストランで。 2時半から英会話。と言う具合で、帰りは夕方かな。通勤のころの日程みたい。 ドクターに血糖値の管理をほ…
涼やかにサルビアの朱がふくらむを吉祥としてあしたを恃む コスモスと一緒に播種。遅かったが秋風につられて花芽をあげた。いじらしい。いい顔を撮ってやらないと、と力が入りすぎた。こっちが寄り添うと花一茎といえども、己を委ねない。自我は存在の証でし…
コスモスが咲けば思おゆ無限なる宇宙を恋いし少年のこと コスモス!種を播いたのは大分遅れたが咲きました。花もいいが、この葉の優しさ。隣の公園でしばらくたのしめます。みなさんおいでください。 この芯もなぜか懐かしい。 今日もグリーンへ。さあてどう…
3本の電話を受けしのみにして雨の一日だれにもあわず マリーゴールドの色と花弁はいろいろ。面白く組み合わせたらどうだろう。根には根瘤センチュウを退治する成分があるらしく、土壌の改善にいいらしい。 来年は種子から育てて、公園を飾ってみよう、と頭…