おかえりと声かけくれる人がいる夕べ我が家が息づいている ビールは却下して、菊寿司から出前してもらう。久しぶりのお寿司。ひとりでは思いつかないことでした。回転寿司とは一味違う。近くの寿司屋さんがなくなってから出前はとんとご縁がなかったので、今…

新緑の四万十川に誘いおり山頭火ゆくひとりはさびし 大人のジパングの割引切符を利用して四万十川に一っ飛びしようと企む。ひとり旅はさびしくて耐えられなくなりました。いつもの友人に電話やメールで発信。実現できたらいいなあ。 今日からノリさん自宅。…

外泊を許されカモカのおっちゃんが酒を所望する君言いしごとく パリの娘は今宵フルートを吹くと言うしばしは父を忘れよ母も yu-chanと待ち合わせて晩御飯。去年７月の十和田湖以来のデート。そんな気がしない。彼女はすでに温泉から上がってて食事を一緒にし…

ステーキをミディアムに焼く１２時に君ほおばりて明日は太れ 昨日駅前で和牛のステーキ用をＧＥＴ。レアが好みのノリさんだが今日はミディアムにして、２〜３切れをこっそり持ってく。こんな秘密もふしぎな結束。 メニューを点検しなかったので、きょうはう…

ノーアウト、ファーボール投げさあどうするかマウンドの君は孤独ではない 勝ち投手に何か言うらし握手してエースは春のグラウンド去りぬ I went to bed earlier than usual last night and I slept in this morning. I slept almost eight hours. When I wok…

整えしベッドの上に陽がとどく君快癒してもどるを恃む 繁栄の時代に生れて継がぬ子がふと父の背の哀しみを言う 今日は１日閉じこもり。 温泉にゆくつもりが時間切れ。東京の友人に電話して、長電話のせいなり。というのもどこかに小旅行したい気分を伝え、５…

息づまるまで睨みあいモンゴルの青年同士優勝競う 注文相撲になってしまいぬ優勝を日本人ならたましいで勝つ ２泊３日で帰宅したノリさんが５時に帰っていったので、相撲の決定戦を一人で観るのはつまらない。 むかし同僚のK先生が言ってたことを思い出す。…

横綱と大関ともにモンゴルの技の多彩を秘めて真向かう 外国からきたお相撲さんの日本語のうまさは何故だろう。耳の良さが外国語の習得には欠かせないのだそうだが、ミュージシャンよりも断然お相撲さんのほうに軍配が挙る。という事は、部屋に住み込むのが早…

槌音をひびかせ児童公園に選挙ポスターの掲示板たつ どんな顔が貼られるらんか新しき掲示板建ち祭りのごとし 日ごろ静かな町内に、ものものしく現れた数台の車と数人の男たちが忙しく働いたあとに掲示板がたった。 昨日の温泉効果があって、まだ体の芯から温…

裸木を洗い流して春の雨地にしみじみと吸われゆくなり あーあいい気持ちだった。温泉に浸かってきました。３時に行ったら空いていてゆったりできた。リラックスは８:３０〜１０:１５，１１：３０＾〜２２：００が入浴時間。レストランもあります。

もう１羽降りてすずめが新雪をついばみたるがいっせいに発つ 昨夜yu-chanと電話ではなしていたら、なんだか開放されて温泉につかりたくなった。彼女は不思議なパワーを持っていて気分を引き上げてくれる。終身名誉級長さんである。きょうは祭日で混み合うだ…

フイルムに脳内を見て解読を受ければ開花予報流れる CT検査の結果を受ける。異常ありません、と先生が仰る。ありがとうございます。安堵したので、舞い上がって、MRI対策も。５月に予約。今日の結果を心配してくれている娘から電話が入る。俊子さんからも。…

ふわふわとぼたん雪舞う明るさの中からふいに来訪者あり 病むことは委ねてただに待つことと知る者同士挨拶かわす 留守勝ちなので、訪ねる人もまれなのに、今日は玄関からご近所さんがいらっしゃる。だんだん日常に戻っていることを実感する。 こんなにも眠れ…

終戦を２歳で迎え戦いの無き世を生きて君病み給う 戦いの無き年月を語り合う異国に朽ちる墓標顕ちくる 国ぐにの山河に酔いし旅ながら兵士の墓所はついに忘れず スタッフの術のかぎりにゆだねつつ日ごとに君のいのちあたらし 一泊して夫は病院に帰っていった…

外泊の君を迎えに行く今朝はピンクのシャツを選んでいたり 病院経由でユーちゃんがママと玄関に現れた。４月から秋田支店へ転勤するので、部屋探しに来たらしい。いまどきの若者は自宅に戻ろうとは思わない。こうして自立するのだろう。東京で息子が自宅を空…

温家宝首相が話す音韻に飛鳥の祖の憧れを聴く 午前中の晴れ間に誘われて自転車で出かける。スーパーでキュイフルーツを買う。食前食後に口当たりがいいようで好んでたべる。ところが一時ごろになると雪がななめに降っている。オーッ読みが外れた。急いで帰る…

初節句、パルテノン神殿、福寿草の写真がとどく浮き立っている 友人は鬱だと言明して、病気は誰にでも起こりうることだから、恥じる必要はないの、といった。普遍性のある捉え方にその時ききながら、進歩派の彼女らしいと感心した。 が当面するとなかなかこ…

何人と今日は会話を交わすらん教職退きて春がまたくる 夫のベッドの向こうのＫさんの奥さんが、よーこせんせいでありませんか、と遠慮がちに言われた。私の学年のＰＴＡの方だった。夫と同郷のご出身で、私の父の従姉妹のやっちゃんが小学校の先生だったとも…

暖冬も春の吹雪も発病も予知せぬ。地球は自転している 夕べのメールに旅で知り合って交流が続いているＨさんご夫妻から写真が届いた。年中どこかの国にいるようなカップル。今回はアルバニア、マケドニアから。鎖国がつづいていたアルバニアははじめてのツア…

吾子よりも若からん医師が静脈をさぐりて君を援けんとする 暴風雪。明日いっぱい続く予報。今頃になって。 今日はわたし自身の通院日。一人で医院を切り盛りしてるS先生は地域の人々の羅針盤。夕べ夜間病院に行こうかと心配した頭痛は、先生のお見立てできれ…

福寿草ヒヤシンスの芽水仙の伸びたる庭に春のゆき積む 自転車を乗り回した２月とは一変して雪が積もる。いったん芽を出したものたちは雪の中で凍り付いてる。ふきのとうも。予報どおり夜になって風も出てきた。

生きてれば逢えると友はつきはなすパリに住む娘を嘆いておれば 午前中１０時までがゆったりした時間。朝風呂がやみつきに。窓から眺める空や、庭の風情がいい。今日は雪。春の雪というにはせわしく落ちてくる。木々の揺れも寒そう。 少し甘めのたまご焼きと…

暖冬を褒めて過ぎ来し近隣が今朝の除雪に声はずませる 快気せば新車に換えて湯治すと紅潮させて言う君がいる 遅ればせながらやってきた３月の雪に、家家から繰り出した雪よせの人々の息がはずんでる。みんな嬉しいのだ。勿論わたしも。こうこなくっちゃ。 こ…

１１時出発時刻タクシーでお行きとばかり吹雪となりぬ 朝風呂につかったせいか少しだるい。歩こうか、バスにしようか、タクシーかとこの所毎日天気と相談してる。つまり当然タクシーで往復した状況からは脱したことです。 結果ウオーキングが快感なのだが、…

手鏡を磨いて渡す一晩のふかき眠りをたしかめよ君

足し算の温度が花をさそうらし無いものねだりは多分引き算 水、惣菜、新聞など準備して霙のなかをバスで行く、とベッドの上には買い物ぶくろにいろいろなものが。売店にいったらしい。足元は弱いので転んだりしたら、と思うとぞっとする。病人の身になると、…

スイートピーの花束と聡子があらわれてベッドの上の昼餉はなやぐ 谷川の雪かもしれぬボトル買うあしたの君は透明になる トルコ石のクルスを選ぶトプカプの宮殿を今日は語りあうべし 娘さんの持つ雰囲気は溌剌としていて輝いてる。地味な短いコートをはおって…

夫婦とうおごそかながらおかしさの単位か君のふぐりをあらう こみあげる嗚咽こらえてさし出だすにらたまにきみはうれし泣きする 今年の記念日で多分３５年の結婚生活、はじめて夫の背中をあらう。５０キログラムふらふらの体躯。痩せたなあ。つぎに帰るとき…

外泊で帰りし君と雛の日の夕餉に語る娘の選択を 先回外出のみ許されたのだったので、今週がはじめての一泊。それほど元気を取り戻している。 今年の自転車の初乗り。通り町方面に食材の仕込みに。ひらめ、生マグロまどさしみを少しずつ。

セルホンに応答なくて伏す君が顕ち終バスに飛び乗っている 今日は夜も病院に。昼食後まるで昏睡状態だったので帰ってみたものの気がかりだった。先生は今日でも外泊してもいい、と許可して下さったが、そんな風には受け止められなかった。ノリさんには帰る気…