2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧
銀嶺の鳥海山のすがしさに白雪草が咲き初めにけり これも沿道の白雪草。こぼれ種で育って、花を咲かせている。フェンスを越えて狭いところに頑張ってる。数年来ここにあるので顔になっている。 雨。何をしようか。アウトドアは駄目だし、辞書引きとしようか…
中学の球児の兄が菜畑を駆け抜けていん末期の中で 鶏頭は郷愁をはこんでくる花。胸が締め付けられるようだった。ついでに郷子も運んできてくれて、さっき成田に着いたと電話が入った。 沿道のボーダー花壇。マリーゴールドが真っ盛り。これは荻原さんご夫妻…
風立ちぬいざ生きめやもふるさとの寒風山に風露咲くらん 雑草園だからなんでもあり。男鹿風露がしずかに揺れてる。沖縄の壷焼きにいれた。このはなが咲くと寒風山をなつかしむ。今は男鹿市と合併したので、名実ともに故郷の山であり、ふるさとの花である。 …
見つめ合うごとくに咲けるつゆくさの二輪が壺に涼しくありぬ 風が涼しくなるとつゆくさの色が冴えてくる。朝食後の散歩の帰り摘んできて一輪ざしに挿してみた。花瓶は楢岡焼き。 皆既月食が6年ぶりとか。6時半過ぎから始まるというのでカメラを準備して待…
新しき内閣決まり新しき時代きたるを恃まんとする 新内閣発足。若き総理の苦悩が伝わる。 鬼百合は花もいいが、茎ぶり葉ぶりが気に入ってる。 久しぶりのグリーン。11日の熱中症以来。トラウマになってるところもあったが、無事にプレイ。3回まわって、自…
1万歩ひたすら歩む稲穂垂る朝を兄臥す天井階まで 朝食後のウオーキングを組合病院まで、兄に会うため。1時間10分。兄は大勢の見舞いを受けて感じたらしい。病気はあっていいわけではないが、人の絆を強めてくれる。と言う。家族に護られて最期を受け入れ…
盂蘭盆会すぎてみそはぎゆれる下猫がゆっくり通り過ぎたり みぞはぎかと思うがみそはぎ、といってきた。盆花のひとつとして供えてきた。水辺の花だったから、水か溝かのどちらかだと思うのだが。ここは清音でゆく。 熱暑がぶりかえった、30度をとうに越し…
涼風が太平山から降りてきてフラワーロードにおみなえし咲く 町内のボランティアメンバーが管理している散歩道、各々持ち寄って作ったボーダー花壇にいまおみなえしが盛り。このほかにも宿根層が時々を飾ってくれる。ユニークな道沿いの花壇を朝夕の散歩の客…
花びらのように降りきて黄の蝶がまつばぼたんに花と化したり 突然あらわれた花園。更地になった宅地に忽然と出現。小さな種子が広がって、いつの間にか花をつけた。雑草もなくうまく育っている。朝の散歩で出会う。町内のスポットでした。(構図のとり方が分…
ふかくふかくいつかしだいにふくらんではじけそうなる子に拠るおもい 仁別グランドゴルフ場の定例大会の日。誘われていたが、まだ出たことは無い。いつものメンバーは奮闘したらしい。Sさんがスコア75、ワン2で3位。1位は73だから後1歩。300人以…
西方になにか希望がありそうで歩き出したい水色の靴 少し英会話の前に時間があったので、ウオーキングシューズを見たら30パーセント引き。迷いながらレッスン後にもう1度立ち寄ったら50%以上のオフに変更していた。水色が気になったが、値段に負けた。…
病棟の湯船にもたれ陶然としんでもいいと言う君がいる 長い闘病の途中、ようやく介護の手を借りて入浴を果たした時のこと。無心に喜ぶ痩せた姿に体の奥から涙がでた。ここまで快復できたのなら見送ってもいいという気がした。突然襲ってきた病の苦痛の中では…
蘇える奇跡ゆだねし命をぞ叶えられたり君笑み給う すっかり笑顔を取り戻したノリさん。善人の顔だなあ。この人とつきあって以来、権謀術数のこころを見たことが無い。むしろこの方面には稚拙すぎるのではないのか、と。 この人格は宗教の家に生まれて、継ぐ…
送り火を焚いて鎮まるたそがれに夏水仙が一斉に立つ 昨日午後突然ノリさんが帰宅。白血球が順調に増えて許されての週末の日程。3週間ぶりでどんなにか帰りたかったか、ちゃっかり看護師さんに帰宅を確認してセーフ。 今日はブルーメッセまでのドライブ。通…
さみどりのメロンの果肉すくいとり少女は想うパリの甘美を 若美のメロンには一家言を持ってる。と言うのも、自慢じゃないが、いまでこそ町の特産品に成長してるが、そのはじめ、メロンの適産地を探していた種苗会社が、北海道と阿蘇、それに若美を実験地とし…
遅れたる鹿の子ゆり咲き盂蘭盆の霊の家族を早や送るなり あらためてパソコンを通してみると、しべの白さのなまめかしさ。美しい、の一言につきる。 昼は805レストランで持ち込んだおでん。みょうがの梅酢漬けがいい味だしてる。おふくろの味でノリさん食…
ひたすらに恃む介護を言わざればカンヌの夏に旅発ちにけり 15日特攻兵になりかねぬ球児が負けて泣くはうるわし 2度咲きの”teikochan”と名づけた薔薇。彼女が挿木してくれたイングリッシュローズ。健康を取り戻して絵にとりくんでいるとうれしい。安井賞新…
盂蘭盆会地獄の蓋も開くという祖母の語りを告げず来にけり おはようと言えば応答あるような今朝の遺影の義父母ちちはは ハマナスのつやめく赤き実をつなぎあしたは父母に会える気がする フレッシュなハマナスの数珠。庭の見事な実を摘んでこころが浮き立って…
精霊に告げたきことの多くして快癒に向かう夫ぞうれしき 期日には正しく届く歌誌寒流介護する日々を読みつづくなり 青年期母のおもいを知りながら代代重ねこし家を出でたり 精霊の父母と語らい終日を籠り清しき食をわけあう 球根の面白さ。グラジオラスが咲…
白檀をたいてあしたは精霊の還る仏間を清めていたり 現し身の父母に会うがに盂蘭盆のイブ出奔の日の鼓動する 手の甲の内出血のひろがりを亡母にかくしてしまいたい夏 残暑お見舞いいたします。 昨日の今日なので、閉じこもります。花のショットはガマンしま…
一人居の静けさ深し紗羅の葉が薄暮の空に影絵となりて 3種目のむくげ。これが1番ポピュラー。万葉集では朝顔と呼ばれたのではないか、という説も。1日花の所以だろうか。このあたりではもんきといって馴染んでいる。 今日は大チョンボ。さそわれるままに…
10点の差を背負いつつ9回の裏を球児は打たんとするも エリカ。イギリスの野はまさしくこれ。嵐が丘はいうもがな、スコットランドも。荒地にひとり息巻いていた。花言葉は孤独。 小学生の時、図書館の希望図書で買ってもらった新刊本がエリカの夏、題名だ…
音信の絶えたる兄にふれもせで逝きたる母の忌が近づきぬ たそがれはせつなく恋し6人のはらからいまし無事を思えば 咲きました、日の丸。これも挿し木で殖やし、裏千家の師範だった義母にも分けて、お仲間にも殖えていった。鬼門に入られた茶人たち。境内の…
たらちねの母の逝きしを語りたる電話に長子の気負い残れり 3月定年を迎えたKIYOさんは、桜は見られないかもしれない・・と医師に告げられたお母さんの介護を成し遂げた。定年はこうした親との遭遇を準備してたりする。84歳の母堂を奥さん、2人のお嬢さん…
焔だつノウゼンカズラ殺ぎおとしあらし過ぎたる朝すがすがし シスターも共に病みいる部屋の灯を消す時になり明日を言い合う 狂気は父もあらしも少女のこころにへばりついている。いま子の前に立ちはだかろうとしている己のそれに驚愕するばかり。あらしよ去…
大風の中にトマトをもいでいるあおいトマトの前に迷える[ yukochanは孫の帰省をコメントして来る。うれしそう。しゃくだから、わたしは洗濯物で対抗。よくあつまったのねえ。このバスタオルにちっちゃい子をつつんで・・白昼夢かしら。 嵐は去った。今夜の竿…
豊作を夜空に描き灯をかざす農たりし祖を群集はもち 竿灯がきょうから4日間展開される。光の妙を存分に楽しみたい。 この色のすがすがしさ。創作されたのだろう。淘汰されてゆくものがある中で残ってゆくものがある。 花もいいが葉にひかれるのがある。ミセ…
腕の血を吸ってたちまち恍惚と平手で打たれ蚊は果てにけり このブロックの上で3年、そう石の上に3年・・ということで咲きました。見逃してしまえばそれっきりだが、思い出のもの。スコットランドのウインダミア湖のほとりに2泊した朝の散歩で会いました。…
今朝はよく働いた。隣の公園の草むしりと先日播いたコスモスの鉢づくり。むくげが咲いてる。日の丸のように白地に赤で輪を作る宗旦はまだつぼみ。 野菜の収穫。この色艶はうつくしい。もちろんうまい。トマトをつまみながら行ったり来たり。これって少女の日…