2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Mon. 大晦日。白花えんれいそう

ゆずり葉の雪をはらいて鏡餅供えるみどり切る音ひびく 念願どおりの雪景色。大晦日は二人で過ごす。恋人でも新婚でもないのに甘美なものが家中に流れる。二人っきりで年越しをするのは36年間の結婚生活では多分去年に続いて2回目。でも去年とは全てが違う…

Sun. 庭・映画

耕して二人の子らを育みしハハが惹かれて拒むマディソン 雪のない元日なのだろうか。花もないが雪も無い年末の庭はむしろ落ち着かない。だから雪よ来い。 どうにか球根は埋めておいたので、春の賑やかさは期待できる。庭に出てお茶をのむ・・球根がいくつ殖…

Sat. 石楠花

締め切りの25日を月づきのはげみとなして送稿果たす 短歌雑誌「寒流」12月号の「感銘をうけた一首」は次の歌を選んだ。 あはれなる子捨川とぞみちのくにその名残れり細き流れに 椎名恒冶「寒流に紹介された文中で読んだ。見なかったふりをしたい歌ではあ…

Fri. チューリップ畑

農業を継がぬはらからそれぞれにつつましくして老いづきにけり 今日28日は餅つきの日であった。末広がりの縁起を担いだのだろう。決して明日はしない。9は苦だから。 広い土間は朝から男衆女衆がせわしく振舞っている。座敷には伸し板が何枚もある。この…

Thu. たいつりそう

海中は桜吹雪の真っ盛り鯛祭りする男鹿のふるさと 私でないヨーコさんはピンクが好きな70歳。色白な上にいつもきれいに装う彼女にはこの色がよく似合う。花の色の中でもとりわけ艶やかで品がある。今日はこの色を選んで明るくいよう。 鎮痛剤は2日間無し…

Tue. 山吹草

フィレンツェのドウモに聞きしキリストの生誕讃う聖歌わすれじ 1週間ぶりに整形外科へ。激痛は去った、が痛み止めの飲み薬と膏薬を正月休み対策に。心配していた坐骨神経痛ではなくて、筋肉痛との診断でした。温泉治療に徹底します。往年のハハの様に。 2…

Mon. リース・ 靴下・

バチカンのイブの御ミサに祈りたる姉はこのイブ目覚めずにいる 晴天。 リースはハンドメイド。それにパッチワークの靴下、女のサンタさんからのプレゼント。我が家用に絵柄は選んでくれたので、アルファベット、音符などがちりばめられている。 Thanks a lot…

Sun. 新米

新米を二合炊いてと腰痛で頼む未だに太れぬ汝に 寒流社に今年最後の送稿。 冬至が過ぎたので、明るい時間が増えていくのはこころが軽くなる。昨日のかぼちゃはあたり。

Sat .ほたるぶくろ

ミツバチがふいに飛び出す純白のほたるぶくろの精生るる見ゆ またもOG会のランチ。和食で。 はたはたのしょっつる貝焼きって、秋田っ子にとっては如何なものかしら。 静かなお座敷は落ち着いておしゃべりができた。およそ3時間。

Fri. 白い花

白い花つづく小道はふるさとの1輪草の森へつながる 忘年会その2。 同僚のOB・OGの皆さんの大勢に会うのは退職後はじめて。 いってきます。

Thu. ふうせんかずら

絶望の極みにハハは執着を断ち切る術を知り初めにけり ふくらんでついにはじけるさみどりのかなしみハハのふうせんかずら エーゲ海を抱かんとして走り出す留学の子はいちずにはしる ふうせんかずら:この緑は若さの象徴。さすが名医。M先生の診断が効いたよ…

Wed. コスモス

コスモスが揺れる草原還暦になにかはじまる胎動が見ゆ ひさしぶりにケーキを買う。アップルパイとショートケーキ。ふたりの好物が違う。国産のレモンを一個買って、レモンティー。温泉帰り気分が高揚してつい・・・ ハワイの安いビジネスクラスのコースを見…

Tue.地えびね・りんご

長老の俵積み歌蔵内にながれるしばし少女期はあり 農たりし父祖の御蔵を知らざれば子は10キロのりんごに惑う 明け方の腰の痛みは呼吸もできないので、今日は整形外科医院へ。 レントゲンの結果、骨に異常はないから、1週間ぐらいでなおるでしょう、との診…

Mon. 新雪

あわあわと降り重なりていつしかに逃れがたきを降るさとという のっそり降った雪が枯れ木に積もっているのを見上げているばかりです。 我慢しきれずに整骨院に。病院で診断することを勧められた。そうしましょう。

Sun.

神を説く二人連れあり花売りの老女もありて年の瀬の客 わが稿の余裕を余韻と打ち込んで年末号の寒流誌あり 歌二首を削除しくるる編集の意思がするどく配達さるる 風冷えというのを知った。今日の天気。 一歩も外出なし。活字三昧。床暖に尻餅状態で、なんと…

Sat. 大甘実苺 ・ しめ鯖

歳末の黄昏飲んで来年のスコアのみ言う酔うは羨もしも 春の苺。大甘実の種類だったはずが普通のサイズ。 グランドゴルフ古城苑班の忘年会をたかはしで。12名出席。 ゴルフ場で自慢した〆鯖を差し入れようと朝から真鯖を探していいのがみつかった。塩をふっ…

Fri. スイートポテト

エンドレス 勝手に言った3月の年金照合を大臣は告ぐ 口惜しいことが多い浮世の味気なさ。 せめて口なおしに甘味をひとつ。紅茶かな。ノリさん一人で内科外来に運転して行ったが、一緒に行くべきだったかしら。顔をみるまで不安がよぎる。(結局2時ごろ帰宅…

Thu. 花芽たち

寒椿・牡丹・石楠花・いっせいに花芽かかげて冬に入りゆく その先は花がどうにかしてくれる大潟村の桜菜の花 横浜は住み心地がいい都市らしい。東京近郊では一番在住者が多く、皆気に入ってるらしく長年住み着いている。転居しても横浜である。 その横浜から…

Wed. 洋石南花

雪雲がどんどん逃げる I love you Never mind Let's go again! 石楠花のつぼみ鋭く突く冬をアリは地中に家族と憩う 冬枯れの庭は好きだ。わんわんと咲き競ったものたちが退場して、静寂に戻った。あーあさっぱりした。と言う気分が本当ならば、蕾を見つけた…

Tue. 大紫式部

裸木に大紫の実を掲げあらわる才女紫式部 昨日の夕方スイートポテトのお菓子が届いた。旅先でお知り合いになって久しいHさんご夫妻から。小ぶりだがしっかり詰まって充実した重さ。いろいろにトッピングされたおしゃれな味と可愛らしさが微笑ましい。 横浜…

Mon. 籠もり

まぼろしを見たのか知らんふたりの子乳吸うちから裡に残るも 庭の花は末枯れてさっぱりした寂しさ。しかし椿は早春に向かって沢山の蕾をつけてます。 少女が裾を広げてうつむいて、妖精がやってきたのかしらんと心温かく眺めています。 予定は大人のジパング…

Sun. 薔薇の結実

6月の乱舞の記憶ふくらんで花びら色に薔薇実りたり 大発見。薔薇がもともとの花の色で実った。 Teikochanと名づけて楽しんだ薔薇。彼女が挿し木してくれて4年目、いくつもの花をつけた。鉢で育てて、確実に根付いたことを証明してくれた。先日出先で思いが…

Sat. 八ツ手 ・ はたはた 

鍾乳洞のうろ清清し来世はないほうがいいとっぴんぱらり 冬でも花はありました。八ツ手。玄関脇にあって、葉は大きく手を広げて手招いている。客は福を呼ぶといって大切にし、祖たちは乞食の来訪にも丁重に応対した。外観で人を評価することをいましめられた…

Fri. 夫婦岩・アップルパイ

emmbarrassed の単語ひとつを覚えずに今日は過ぎゆくきまりが悪い 一年前の12月の二見が浦。伊勢参りをして万事祈願してきました。いろいろありましたこの1年は。最後よければ全てよし、といたします。 冷やしたりんごのコンポート、口当たりがいい。この…

Thu.日本ほととぎす

産めばここがおくつきどころ鮭のぼる旭川橋をやすやす渡る 寒気が緩んできた模様。庭の始末が途中で、球根も買い物袋にあるまま。根雪はまだだろう、ぐらいに高をくくるとそのまま豪雪にはいったのが一昨年。なのにこうしてやきもきしているが、実はこのとき…

Wed..孔雀サボテン

あれっどこへゆくんだっけと君は言いハンドルを切る3丁目橋 寒さ厳しいゆえサボテンは玄関に取り込んだ。来年もこの笑顔に会いたいから。

Tue.雪景色

弱まっている一匹も交じり合い池の緋鯉が冬に入りゆく 今朝一番は雪景色。 鯉も体温を暖めあって凌ごうとしている。そろそろ屋根をかけてやらないと。 夜中目を覚ますと左足に痛みが走る。覚えのある痛さ。坐骨神経痛らしい。足をつくのもままならない。新幹…

Mon. かりん

金色のかりん抱きて訪い来るる笑顔にやわくぼたんゆきふる 冬篭りせねばとおうな白菜や唐芋ひろげ瓦を渡る 花梨。色とかおり、ジャムや花梨酒で味わうようだが、未体験。かおりは冬の空気を和らげる揮発成分でもあるみたいで毎年傍らにおきたい。 苧環。姿、…

Sun. 風露チョコレート

トキ舞うを想いて頼る中国の番異国にとじょうついばむ 風露・・チョコレート色 いつのまにか我が家に。と言ってもドライブの途中で出会う目新しいものは買っている。その中で残るものとそうでないものがある。はたして来年はどうなりますか。 退職後気の向く…

青いペチュニア

新幹線の旅を思えば日本海の潮騒聞こゆ寒流のみち 裏の勝手口の扉を飾ってみた。西向きながら頑張った。ここも道行く人の応援席。 実際庭に私の姿が見えない時は裏に回ると言うPTAの仲間がいる。季節の花はそのつど気持ちをリフレッシュさせてくれる。来年は…