2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Wed. 25904

たいやきのにおいがもれる声立てて笑っていたり君に逢う道 今日で2月もおわり。 こんなに命と向かい合った日々はノリさんもわたしも無かった。日ごとに回復が著しいノリさんは幸福間に浸ってる。この心地よさのままなら死んでもいい、と言ってびっくりさせ…

Tue. 25825

小学校前神社前団地前病院前が折り返し点 バスに乗り継ぐのが心地いい。意外にバス路線はきめ細かくつくられてる。買い物券があって、時間制限はあるものの4割増しの回数券がついてるのはありがたい。 6時で英会話を終えて、駅前からバスに乗って病院へ。…

Mon.25669

食欲のもどりし君と菜の花をわけあいながら春にちかづく 病院食ばかりではと思って、春野菜、めんたいこなどを調達に市場へ。キウイフルーツも好物なのでワンパック包んでもらってお金を払ったところまでは記憶がある、が帰ってみると大振りの5個は買い物袋…

Sun. 25576

30個のバルブ埋めし水仙が30芽吹くなにか疑う 夕べは弟一家と晩餐、といっても暖やで。夫が1月9日に入院以来久しぶりの会食で心から楽しんだ。散会後家族のぬくもりが欲しくなりノリさんに会いに行く。30分ほどの面会。で帰って、ソファに横たわりめ…

Sut 25480

生きるのも死ぬのも楽でないと言う足拭きながら笑わせられる

Fri. 25272

熱湯に花菜冴えたるさみどりを栄養にして二月も下旬 希望の小松菜にせりの浸し。とんぶり、長芋は今日も食が進む。野菜が命をリフレッシュしてくれるよう。明日はうまそうな韮があったので、生卵といっしょに持参しよう。好物だから。ようやく週末。

Thu. 25184

モーニングコールのように呼び鈴が君の機嫌を伝えて鳴りぬ 調子がいいから今日は無理して来なくてもいいよ。でも来たかったらあなたのいいようにしてもいいし。だって。電話でのはなし。結局行くの。長芋ととんぶり、梅漬け持参で。とんぶりは姉の口にも合っ…

Wed. 25076

副作用の少ない君をほめられて誰に告げようと思ううれしさ 昨日駅前に出ることがあったので、駅前市場に寄って、彼の口にあうようなあれこれをみつくろってもらった。お昼に合わせて披露する。大喜び。やっと味が分かるようになって、こちらもはりあいがでる…

tue. 25011

福寿草乙女椿とめぐる庭土あたたかく足裏をつたう

Mon. 24922

にび色の雲の切れ間の青い空一気に飛んでゆきたいものを おちょぼ口に乙女椿がほころびぬ備前の壺に十日育ちて しばらくは旅をつづけてオーディオを忘れようかと君語りくる 初めてウオーキングで通院。45分間。5555歩。帰りはさすが坂道を歩く気になら…

Sun. 晴天 24836

幼きに聴力失せし右方の内耳に君の笑声(こえ)湧き出ずる

Sat. 24737

40日ぶりの在宅時間過ぎベッドに戻り安堵の顔す

Fri. 24648

ぼたん雪が散華となりて乱舞する君64歳をきのう越えたり 明日には君帰り来るこの家を拭き清めたり一夜やすかれ

Thu. memorial day 24577

新雪を踏んでケーキを買いにゆく君64歳の生誕の朝

Wed. 24434

明日には寒の戻りが来ると言う萌えたつ春の予兆なるらん nori-san 体調にもよるが週末に帰宅の許可をいただく。朝の来ない夜は本当にない、ということを実感。 教授回診の昨日、医学生のなかにマレーシアからの留学生がいた。以前同国からの留学生出席して我…

Tue. 24308

仰向きて伸びたる髪をほめくるる昨日より少し機嫌よく見ゆ 半熟の卵は喉を通るらしたちまちに君の命なるべし 「かあさん」とメールの冒頭呼びくるるひらがなやさし看病の身に 受け入れる落ち着きわれにあれかしと2月の晴天仰ぎつつゆく 父さんと呼ぶ子が二…

Mon. (24181)

真昼間をぼたん雪ふる片々と影もちながら新雪に落つ

Sun.

雪の無い睦月きさらぎあいまいな春のきたるをわれらは嫌う 目覚めてカーテンを引くと青空、ワーいいぞお、歩ける。と幸福感でいっぱい。まるで東京人だよ、こりゃあ。といい気になっていたが、だんだん違うよこれ、という気分。 われら雪国人はこんなあいま…

Sat

病棟は3連休の初日なり誰もゆったり廊下を歩む 職員も休日に入ってるらしく、検査や治療も無いので、外泊の患者さんもいる様で全体が静かである。お見舞いの方が多い。私たちにも弟夫婦と仙台に住む姪が顔を見せてくれ、患者の退屈を癒してくれる。 地縁、…

Fri.

受け入れる落ち着きを祈る平安を君病みしより知らしめ給う 今日は入院2ヶ月目。治療に入って、いい方向が見えてきた。現代医学の力に感激。 病棟のエレベーターでグランドゴルフの先輩みっちゃんと会う。バスだタクシーだと迷ってるワタシを尻目に自転車で…

寒風にトレンチコートの襟をたていたぶられ行く小気味よきまで 今日は時間を気にしないで歩いて、バスとあったところで乗る。それで往復。かなり歩いた。寒さも必須条件。雪国の徒としては、こうでなくっちゃ。 160+190+230=580かける0.6…

Wed.

おだやかな陽射しのなかをお散歩とシャレてみようか今日の見舞いを 天候に恵まれたこの冬の夫の闘病生活に、陽射しに誘われた気分で看病に出かけられるのは、なんというおぼしめし。感謝。 往路はバスで乗り換え、寒かったああ。復路はタクシー。 窓辺で咲い…

Tue.

さるすべりのうぜんかづら紅梅の剪定終えて静寂に入る 今日は手形山崎でバスに乗り換えて病院へ。うまく時間も合って順調。帰りは駅まで出て、買い物。今月分のNHKのテキストが手に入る。食料も1人分、馴染まない。バスで帰る。留守をまかせている双方の両…

Mon.

病棟にゆけば如月遭えるから帰ってすぐに戻りたくなる つかの間の帰省の子等とおさまりしアルバムを明日の見舞いにつくる 予報どおりの晴天。青空がふんだんにある秋田の空はこれだけでうきうきする。見舞いから帰って白根病院に会計するためにタクシーでゆ…

Sun.

日曜日ひらりと春の雪だからバスのりついで見舞いにゆこう ゆったりした気分で見舞いに行くのがいまの憧れのようなもので、駅前にでてなにか見繕って大学病院行きのバスで、とポーズをとってみてもいざ出発となるとタクシーを頼んでる。一刻も早く遭いたいの…

Sat.

雷鳴が地をふるわせて春立ちぬ君が快癒の声がきこえる

Fri.

3号は君の伏す部屋わが姉は12号室の2月病棟 普段なかなか会えない人々に2人が同じ病棟に入院するはめになって、お見舞いをいただいて会える機会を持つことが出来たのは、怪我の功名とでもいえようか。本来ならば引きこもって春を待つ時期なのに、思いが…

The.

壺に咲く椿2輪に窓外の雪きよくふるぼたん雪なり 君伏して待ち焦がれたる雪霏霏と嵩高く積む思い叶えリ 写真:表慶館 北限の椿を持つ男鹿の末裔として、庭に大小、何種類もの椿を植えた。30年来付き合って来て春の椿は風にいたぶられて、生家の木立の中に…