Fri. 松飾

  人通りなき黄昏に松飾商う女人(ひと)は饒舌に言う


買い物の最後は焼きたてのきりたんぽ。帰省の子に食べさせたい NO 1。そこで道端に商う老婆から松飾を分けてもらう。彼女はすっかりこの通りの顔でアイドル。季節のものはよく買っている。山栽培の舞茸があって、香りは抜群。ところで松飾は最後の商売なので半値でいいよ、という。なんだか妙な気分。もじもじしていたら定価でいいよ、といわれると、ま、いいか、めでたさも半分くらいがちょうどいい、と気を取りなおして買ってきた。大晦日のことです。