雨どいのくさり。 一転して雨。雪はかなり解け始める。明日は三月。伊豆の河津桜の七分咲きが報じられている。デジカメと一緒に電車に乗りたいなあ。いつもの私なら言うより早く出かけていたが。

降り止めば一斉に出て雪を掻く一本の道がつながってゆく 一夜にして雪景色。目を見張るものがある。こうして秋田っこは毎日新生にあやかっています。昨日のこころは洗われて、今日は新しい命の始まりです。火と水の浄化作用に驚きますが、雪の力はそれに加え…

雪のあさ障子に影を鋭くひきてよぎりし鳥はふたたびは来ず ふくらすずめ。訪れるものも途絶えると窓辺のケヤキにやってきてひとしきり遊んでいってくれる。 太平山の山麓の工房でつくられているカスタードプリンは卵からこだわっているらしい。濃厚なそれで…

明け方に笑声を上げ亡き兄があらわれくるるピンピンしてる テレビ番組で湯治場物語をやっている。正月を家族でここで過ごすのもおつらしい。恒例にして親子３代という一家がいる。母の定宿は五城目の滑多羅温泉だった。ずいぶん奥まったところだとおもったが…

東京にひとり病む子に温かきレシピ伝えるメール長かる 国内外の柑橘類が豊富に出回ってきた。昨年５月四国の旅でめずらしい種類のものに出会って、今年も手に入れたいと心待ちにしていた。が今日は市場で推薦されたのが、グレープフルーツ。カルフォルニアか…

kasanのかなしき韻が懐にこだましてついに逃れざるなり ソウルの南大門が焼け落ちたのは残念でならない。重厚な美しい屋根をもつ門は西洋のそれらとは違って、その下に宿ることを許してくれそうな母なる門として私のなかにあった。とっくに失った我が国の羅…

雪原の中で青色の小屋がエキゾチック。雪の中だから気がついた。車の中からキャッチ。晴れたら冬のドライブもなかなかいける。Bill Gates and Warren Buffet are billionaires. I watched a program on TV where they were talking with students at H Unive…

千年を桜大樹が集落の人らとありて墓守りつぐ（岡山落合町・醍醐桜大桜） やっと手に入れたら期待を裏切らなかった一冊。写真と日本語と英語の文章。 「木に抱きついて、耳をあててみると、木がすごい勢いで、水を吸い上げる音が聴こえるはずだ。」から始ま…

水玉の大きな南瓜駅前の広場に実りアメリカが見ゆ 雪の駅前に大きな南瓜が突如出現。水玉のオレンジ南瓜。ハローウィンがおかしくも上品にイメチェンしちゃった。子どもたちが出たり入ったり可愛らしい。草間弥生さんのお仕事。アイデア宝庫の人だなあ。アメ…

風雪の１月９日汝が命祈り初めにき１年経たり フィンランド・iittala製。デザインがおもしろい。早速おためし。 ６５歳ノリさんへの誕生日プレゼント。１日遅れに息子から宅急便で届いた。２客揃いの心遣いでした。ありがとう。６４歳は病院のベットの上だっ…

術なしと倒産を詠み菩提寺を離れ異郷に大人身罷りぬ 瀧広明先生の倒産の歌を読んで、仏教学部の後輩の夫とさびしく話しているところに、友人の電話で亡くなられたことを知った。哀悼。 王女様が大好きな少女期を通りすぎてきたのだから、女性はいくつになっ…

火の玉をもてあましたる脱走をらしいと言いし人が友なり 生涯に３人の友あれかしと寂しさに会うを青春という 地吹雪が響く。そんな中ノリさん外に出て行ったりきたり。資源ごみの日だから、運び出しています。 とろとろと溶けてゆく。反抗心、競争心、恐怖感…

新しき白きカップは春めいてミックスショコラ好き好きに選る ] 来たきた。きょう雪は渦巻いてなかなか落ちない。逆巻いて空に舞い上がる。これでいいのだ、とノリさんも言う。雪国の子の遺伝子はワクワクする。折角東京に遊学した青年期、訳もなく北に針路を…

足太き馬寄りあいて吹きすさぶ岬の雪にみじろぎもせじ 寒立馬。なんだかあったかい。雪の上なのに。 喉の奥に異物感があって、癌だろうか、と思った途端これで死ねると感じた。うしろでノリさんはコーヒー豆をひいている。いいかおり。 旅行各社から、３月号…

留学の娘がふるさとのたそがれにフルートを吹くもがり笛なく マスで華やかさをつくるこちらもカトレア。夜は娘のコンサート。結局遥聴。楽しい音楽会であってくれればいいが。私たちは２鉢のシンビジュームと化して参加。 コンサートは無事終わったらしい。…

側溝にかすかな水の落ちる音ひびかせ路傍に雪解はじまる まずは紫のカトレア。ゴージャス。これを胸元に飾った思い出はなかったなあ。初めて行ったタイのオーキドガーディンで見たものよりもいまや日本で見るもののほうが多彩なようですが。 今日も晴天。ド…

とりどりにあまた憩える蝶園に踏み紛うがに冬のらん展 晴天ナリ。らん展に行こうかな。 やっぱり行きました。ブルーメッセ。きれいだったあ。江尻光一先生が講演中でした。 雪国で奮闘していらっしゃる愛好家の方方の難儀は如何ばかりでしょうか。 無料で公…

朝顔が一輪咲けるかたわらに茶を乞う不意の濡れ縁の客 こぼれだねで芽を出し、竹垣にからんでいつの間にか咲いていた。今年も秘かに期待。 一転して今朝は雪。 ノリさんの通院はひとりで行ってもらう。その間探し物に向かおう。(検査結果は正常値ということ…

ゆらりゆらり日差しの中をゆきがふる喫茶店まで出かけましょうか ]ボタン雪の美しさは私の腕ではなんともならない。シャッタースピードを落とせばいいの？ 青空でスタート。国会で谷垣発言の中に総理の「井戸を掘るなら、水が湧くまで掘れ」が紹介されていた…

新雪を歩めば春の音となり回覧板を届けに行かな 来訪者を迎える雪の門。お向いの姉さんが早朝から雪掻きをしてくれる。そのあとにまた降る。ここで出番。でも春の雪を踏んでの来訪者は清浄な感じがする。ようこそ。でも呼び鈴をならしたセールスマンはちょっ…

朝焼けを閉じ込め赤く熟したるトマトをかじる白き歯並び 自家製トマトです。むろん無農薬。農薬散布は面倒だから。今年は花壇を掘り起こして菜園といこうかな。コンポートには有機肥料も熟しているし。雪一色の中にいると色彩に餓えている。この赤が新鮮。季…

パソコンの操作を一つクリアしてフランスに住む子と交信す 立春。言葉だけでも浮立つ。横浜に住む旅行フレンドの２組のご夫婦はそれぞれイタリア、タイを旅行中。暖かいところで楽しんでいるのでしょう。当地の寒さからだと、近くの温泉にゆくのも億劫で、籠…

積む雪の青きひかりが沁みとおり土中に千の花の芽うごく 雪は実際零下を保つのだが、花壇に積もっているこの柔らかさはむしろぬくもりが伝わってきそうな気がする。 石川達三の本が本棚にあるのも意外だが、それを手にするのもおもしろい。睡眠剤の代わりに…