Sun.

  雪の無い睦月きさらぎあいまいな春のきたるをわれらは嫌う
 目覚めてカーテンを引くと青空、ワーいいぞお、歩ける。と幸福感でいっぱい。まるで東京人だよ、こりゃあ。といい気になっていたが、だんだん違うよこれ、という気分。
 われら雪国人はこんなあいまいさに慣れてはいません。馬鹿にしないでよ。きっぱりと来い。雪よ、冬よ。このまま春になったら、われら雪国人はへんちょこりんになっちまうそお。7月、8月になってごらん、われわれの情緒や体調に異変が起こるに違いないから。