Mon.鬼百合・カサブランカ

  花ながら鬼の名をもつおにゆりが咲き盂蘭盆会近づきにけり

梅雨の中にふくらんできた鬼百合。むかごが飛び散って思いがけない所に咲く。数年来咲きつづけているのは多分球根も太っていると思われる。そう、食欲がそそられる。

だんだん少なくなってとうとう1輪だけ。カサブランカの赤。雪さえなければ、当地は庭も山も楽しみが多い。姉はユリ子という。百合子と習字に署名して、中学生の時に先生に叱られた経歴の持ち主。
花に憧れただろうが、花のような人生とはなかなかいかない。因みにその先生に見合いを勧められて嫁いでいった。