春分の日・大潟村

  シャッターのチャンスに笑まうはらからの横一列に春風やさし

弟がシャッターマン・元気でそろったのでこれ程うれしいことはない春の到来です。兄がいない生家はやたら広さだけが目立つ。でももう失ったものを数えるのはよそう、いまあるものを確かめたらいい。不自由な耳を嘆くよりは、聞こえる片方を頼りにしてきた半生のように。

リュウゼツランは30年ぶりに花をつけるのだそうです。アップで。物珍しさに惹かれていきましたが、リュウゼツランは東京の軒先で大株に育っているのと同一みたい。いつか花を見ることになるかもしれませんねえ。
 
こんなに伸びる姿です。
お彼岸の実家訪問をはたして。、障子の数の多いのが家の実感だそう。姉の弁。そして大潟村へ。中華のランチでした。あわびのスープ仕立てがしっかりした味が出ていておいしかった。8品コースでたっぷりいただいた。
満腹のあとはリュウゼツランの開花をお目当てに。初めての対面でした。こうして小1日兄弟で過ごす春は外をあるいても温かくベンチにしばし腰をおろしてこえをあげて笑う他愛なさ。こんな心境は老いてのものなんだろう。老えることも、まんざらすてたものではないのだなあと実感。