Thu. おだまき


おだまき・やまおだまきといわれて、日本の山野に自生している・・とかかれていたが、その気になって見ると深山幽谷がお似合い。もみじの下、池のほとりがお気に入りで勝手にやってきて、住み着いた。

八千代椿
二人で風邪にやられて意気消沈、だが今日は大分楽になってまた何処かへ出かけたくなっている。旅はいつも浮き立つ。
いずれ私たちは別々の旅に向かうのだから、一つでも多くの旅を共有しよう。退職時に慌ただしく駆け巡った国々は二人の共有財産だ。長い闘病生活中に楽しく語り合えたのはコッツウエルズの春だったり、バスタイの谷。また出かけようと言い合って、つらい治療に耐えられた。少しずつ記憶が飛んでしまう現実のもとで、多分私たちは静かに横たわって安息の時間を過ごすよりは、旅のさなかで行き倒れになるのが似合う。ノリさんはともかくわたしは多分そう。芭蕉の心境である。