San. 正倉院・ 濡れ縁

  敗れたる彼の日の祖(おや)が焦がれしは正倉院の御物と知りぬ
  校倉に秘して千年濁らざるガラスの椀をまもる祖国よ
  混迷の世をさぶしめば風の声東歌なり民の謡なり
  ふるさとのけやきの太き梁の家親族(うから)も霊も逢えばにぎわし

    
小菊。夏の庭師の目を逃れた小菊がいつの間にか伸びて濡れ縁ににおさまっている。
天然のアレンジメント。うまい。はたして来年もこれでおねがいしたい。
    
もう1度この花瓶に花を入れてみる。軽めの彩で。