Sut. ゆり園4

    夕べには濃く匂い立つ篭のゆり誕生日より7日過ぎたり
    帰国するフライトこそはさびしけれ行方知れずの系譜のひとり
    累々とうるわしき庭守り来し家督売りたるふるさとの級友(とも)
    大学に経済学を学びたる級友は身代の売り時知れり
    ふるさとを売りし友あり彼の家に住む人ありて過疎まぬがるる

     
鬼ゆりではありません、鬼のようなゆりです
花弁のふちどりがめずらしい,まるで歌舞伎の隅どり面みたい


ひとりもいいが、みんながいい