Tue.新内閣発足。

  明王の眼切りにむかうノミの手がいまだしらざるエロスをさぐる
  怒りとも慈悲ともちがう眼のちから不動明王おとこなりけり
写真:シュウメイ菊。ゆれる風情が秋。


 空気は温度の度合いで味が違う。ここ数日はあきらかにうまい。アウトドアの方にばかり目が向く。でも今日は仏像に会いに行こうかな。 
 熊野信仰と東北」展を県立博物館で。仏師の力量というよりは、信仰の対象の仏をほしがったというような東北の寺寺にまつられている御仏たち。系譜につらなる仏師よりは、地元の無骨な手によって産み出されたというべきか。立像も5頭身くらい。ずんぐりむっくりが多い。中に現代的美人の聖観音菩薩立像(大仙市・小沼神社蔵)もまします。かつて多賀城市の博物館の「東北の仏たち」でお目にかかった仏にも再会。11月5日まで展示中なので、また出かけよう。原則火曜日11:〜はギャラリートークがあります。観覧料金300円。