Fri. エリカ
10点の差を背負いつつ9回の裏を球児は打たんとするも
エリカ。イギリスの野はまさしくこれ。嵐が丘はいうもがな、スコットランドも。荒地にひとり息巻いていた。花言葉は孤独。
小学生の時、図書館の希望図書で買ってもらった新刊本がエリカの夏、題名だけは忘れない。夏がくれば思い出す。後年あのイギリスの不毛の荒野で出会って衝撃をうけたのも、忘れない。
イギリスは最初の自然破壊を経験した国であることを目の当たりにした。森を失って、そこに棲んでいた動物たちが消えた国である。森を再生させないのは何故なのだろうか。自然治癒力にも欠けるのはなぜだろう。
近年松枯れが海添えに蔓延している。切り払って落葉樹を植えようという計画があるらしいが、山に詳しい人は自然に復活するから敢えて手を加えないのがいい、とコメントしていた。合点できる道理だ。松の倒れた後には次の植物がすでに生えてるらしい。光が地面に届くからだそうだ。