Sat. 八ツ手 ・ はたはた 

  鍾乳洞のうろ清清し来世はないほうがいいとっぴんぱらり


冬でも花はありました。八ツ手。玄関脇にあって、葉は大きく手を広げて手招いている。客は福を呼ぶといって大切にし、祖たちは乞食の来訪にも丁重に応対した。外観で人を評価することをいましめられた少女時代がこの花と共によみがえる。生家から小分けして30年。我が家の冬の顔になっている。
はたはたがやってきた。スーパーには箱ごと出ていた。兄がいない今年は届かないのだが、大量には買う気にもならないので、数匹だけ選んで、お昼はしょっつる鍋に。ぶりこのぬるぬるをノリさん堪能して、食欲がある。せりもうまい。蟹、ヤリイカ、あさり、など下ごしらえ。うまい物だらけの季節、ウーンこわいわあ。