Fri. 薬研温泉(恐山北方)4月29日泊

  わが婚をいたこを頼り大親にすがりし亡母もここに宿れり 
  うす青くたそがれる森渓流の声あるばかり北へゆく旅 

遊歩道(薬研渓流)・だあれにも出会いません。寂しくてほうほうの体でUターン。

ホテルまでの途中大畑街道の両側の桜並木は満開。7キロを超える。一行驚嘆の叫び声をあげ、ガイドさんは得意げ。
姉は幼子の口寄せに母を伴って恐山を訪ねたという。40年も前のこと。その時の宿がここ薬研温泉だったという。母は一向に結婚に関心を示さない娘のことが最大の心配事だったらしく、ご先祖様にたのんだのでしょう。その御利益あって、娘は良縁に恵まれました。ご先祖様感謝です。息子が一人増えたようだ、と母は新参息子に告げたと最近聞かされました。ご両人ともよっぽど嬉しかったのでしょうか。母の日がもうすぐやってくる。たった一つだけ親孝行をしたな。
いたこの世界も後継者不足と聞く。3年の修行を要するらしい。いまからでも間に合うかしら。