Fri. 椿・しゃくなげ

  一匹のちいさな蛾なり10畳の夜を逃れんと浮遊幼し
  まだ寒い明日の朝はあったかい味噌汁にするだからごはんよ


椿姫のつばきはたぶんこれ。
雪椿や藪椿では・・と思ってみますと、いや雪椿のような気がしてきました。こちらが雪折れはなく忍耐づよいのですから。しかしこの妖艶さは異国の血の混入がなせる技。ひととおり日本国のピュアが終わったところで出番。馴染めなかったのにいつのまにか待ってるんです。

これも洋シャクナゲ
軍配は和石楠花なのに次第に受け入れてきて、つぼみをあげたころには数えて咲く日を期待する。思えば花をともとしてきた人生だった。いろんなふうに見る向きもありましょうが、寂しかったのも真実でしょう。人には恵まれた境遇ですが、その分不条理な運命に洗われます。花に求めるしかないことって・・