2009-07-06 Mon.ブナ林6 雪もみじ・根開きの輪 雪もみじ敷くをあまたのブナの実のみのり鋭くけもの知るべし 雪紅葉はげしく積もりブナ林の雪解しずかに水をたたうる 薄れゆく記憶の影に少年の日の出来事を聞くをたのしむ 雪もみじ、という言葉は見事なネーミング。ブナの雄花と冬芽を覆っていた芽鱗(がりん)が散った様子をそう名付けた。 根開きの輪、と言い山男たちは詩人だ。それに春の雪は締まると知ってまた驚いた。その上を気軽に走るカメラマンの足元が不思議だったから。