Mon. 雪の風景

  雪の積む扉の向こう冷えきった冴えたる朝が地平を生るる


  放埓と言うことなかれひとところはみだす紅がふいに匂える



diary
曇り しきりに屋根の雪がすべっている。たろんぺは融けてしまった。
☆ 耳の不自由なおとうさんよくこんな音をつくったねえ、泣けてきたよ。とオーディオルームの片づけをしながら音出しをしたマサユキが2階から降りてきた。あした行ったら言っておいて、と伝言を頼まれた。
このままではもったいないから、メーカーの友人に話してみようかな、ともひとりごとのように言う。
触れられない聖地のようなものに入り込むのは、やはり息子なのだろうが、彼にとっても今回の帰省はいつもとは違ったものになるかもしれない。