Sat. 岩手県・錦秋湖・水中木

















              菜の花・境内川原

              








            







              


薬師寺に一面つづく菜畠の香にむせりつつ唇を受く
◎ 学生時代わたしは歌人だった。1万円の奨学金を受けると、急行列車で奈良に向かった。恋人に逢うためです。
 青年時代は多情で相手はその都度違っていたが行けば待っていて、厚い胸板で抱きしめてくれたものです。眼光鋭くまっすぐ向かってくる男はそんなにいるものではありません。恋人たちは御堂に鎮座しておられました。
 無事単位を修得した春休み迎えてくれる菜の花の香りは、恋に走るにはなまくささが邪魔します。
 明日から花を訪ねる旅にでます。あしかがフラワーパークの藤、館林のつつじ、海浜公園のネモフィラなどどんな香りが待ってますやら。いまもときめきます。