Sat. 柚子





きりたんぽ・・甘辛く醤油あじ。鍋でも焼いても主食で一人1本。とんぶり・・箒草の実、美智子さま行幸の際おかわりをなさったといわれる。 自然薯・・こしがつよく、とんぶりとあわせていただく。なたづけ・・なたで切った大根は味が浸みる。いか・・いまごろは大きく太っている。おろしを添えて
これを見てパリでは娘が日本食材を求めてオペラ座近くのスーパーにバスで出かけるかな。納豆3パックが400円ほどで、アドリアンが嫌いだから、独り占めできるの、とうっとりしている。



diary 柚子

外出から戻ると居間がほんのりいいかおり。となりの部屋に生けているユリの香りとは違う。

不思議に思いながらも追及しないままでいたが、深夜ひとりになって行きついた。片くちの大鉢に檸檬と一緒に放り込んだ柚子だ。先日八百屋のおかみさんが買い物袋におまけ、といって入れてくれたのだ。

けれども柚子を漬物や汁ものに使うのは好まない。あまりの個性の強さにどんなものも一緒くたになってしまう。適当というところがなくて、ほかの食材を食ってしまうところが、手に負えないからである。使えばそれなりの様相を呈するところが気に入らぬ。委ねる気にも、頼る気にもならないのが柚子である。

しかし部屋の芳香剤としてはなかなかのものである。