Mon. 浄土
濠の蓮
たたずむご婦人が極楽浄土をみたといっているのがきこえます
この花をながめるまでに年季がいりました通学途中高校生は抹香くさいと顔をそむけた
COOKING
むのうやくのそれがやってくるとすぐりょうりまずはたじんなべでむす
きゅうちゃんの応用編はなすのしばづけ うめづけのかめからしそをとりだして
やさいがしゅしょく きゅうりはごまあぶらをきかせてちゅうかふう
おとうと
☆ 退職後の時間をふしょうふずいで奥さんにリードされての菜園づくり。農家の3男が、市内育ちでサラリーマン家庭の長女に采配されながらの趣味というには規模が半端じゃない、半農みたいな弟には笑わせられる。
やさいかってくれえ、と言って畑から直行し、ナイロンの袋にはその時々の畑次第の収穫物がはいっている。
新鮮で無農薬野菜は大歓迎。枝豆は茹であがりが届く。これがうまい。おふくろさんの味はお嫁さんが会得してくれた。
菜園が暇になると愛船で男鹿半島で釣っている。大漁の話は聞かないから、囃すと稼げば仕事で、金がかかるからシュミだ、とうそぶいてかえってゆく。
兄とは違って、金銭の無心を言ったためしはなくて、いつまでも姉たちには従順なところが愛すべきおとうとである。それでも今は1族の長老の役回りで、配慮にぬかりがないから一族郎党一目おいている。