Fri.  山百合


咲きました。深山幽谷にあるかのように。何年も池のほとりに咲いていたのが、今年は垣根の下に。歩いてでも行ったのだろうか。

diary
☆ この香りが流れて来る方向をたどるのが、山歩きの醍醐味。好きな野の花の筆頭。姿と言い、純白の色調といい別格。、
裸山の寒風山はこの百合の名山であった。百合根といって、珍重されて掘り上げられたのだろう。それほどでもなくなった。美味しいのが災いした。この百合の種は立派で、風に乗って飛んでゆく。庭に自然に芽吹くのはそんなわけなんだろう。しかしいつの間にか消えている。
生家の裏庭に父が葡萄畑から掘り上げた山百合が1本。100個以上の花をつけて・・いつの間にか消えた。しかしゴージャスな花束の1本に出会った父は驚いただろうなあ。丁寧に掘り上げた父は家族をびっくりさせたかったんだろうか。今頃になって、愛情が溢れている瞬間を感じる。
☆ おとうとはいつまでも弟。
昨日は彼の義父の火葬だった。亨年93歳。今日は葬儀なのだが、ノリさんに留守番を頼めないので出席はかなわない。香典と供物を準備して、弟に託す。夕方ぐったり疲れてやってきた彼には、婿殿としてここは男を挙げてもらいたい。何かと物入りだろうと、やさしいねえさんは香典とは別に小遣いを少し。一瞬遠慮したが、悪びれずに収めた、ここがかわいいところ。遠くから帰った息子にでも振舞ってやって。