Sat.    復活たち

              鉢のなか
              
            昨シーズンからのたったひとつの持株秋にむかってきりっとしたいろ



              
              いつのまにか咲き出した おおきくなあれ


              追憶
              
         パリからやっと電話がつながった いっそうはなれてしまった聖家族に平穏を

◎ 午後上原彩子さんのリサイタルがあります。アトリオンに行く前に広小路をぶらぶらして蓮をながめよう。青空なら新美術館によってみるのもいいのだが。









ピアノって、聞いた後は体が軽くなるんですね。同じ演奏を聴いたみたいな Yさんとデパートの地下でバッタリ。高校の同期生で、昭和18年生。日本画家で院展作家。会うのは10年ぶりくらいです。戦争の話を彼女とするのは思わぬ展開で、お父さんは戦死なさったと言う。ピアノに話f題をリードされました。放送局勤務の彼女はノリさんと同じでクラシック音楽の話をする仲間だったと言う。思わぬ彼の時間を知ることができました。
 ちなみに彼女のパートナーは私の同僚で国語科でご一緒でした。それで気心の知れた者同士なんです。

ひとり言
 ご近所のKさんは、ほっそりした美形の人。そのうえ賢そうな無駄口のすくないひとでもあった。花が好きで研究熱心なだけに、珍しい種類も導入が早かったし殖やすことにもたけていて羨ましがらせた。趣味の木彫の箱類は花のデザインが見事でこれにも驚いた。そんな彼女がテレビはほとんど見ないと言ってもとりわけ違和感がなかった。しかし今となっては、テレビを見ることはエネルギーが要ることを実感。秋風が立つと、あれからほどなく静かに逝った彼女のことを思い出します。