2007-01-01から1年間の記事一覧
柿実る故郷の家に集い合い兄の忌明けの声明に和す ノリさんの運転で35日の兄の法要に参列。最後まで列席できたことの喜びを噛みしめている。兄の一環の儀式には初めて参加できたので、親戚には久々の面会となった。兄のいない家の虚の寂しさは格別である。…
無為にしてチャンネル押せば気がかりな病気流れて結局見いる 雨。AGGCのミニ大会が順延に。 一念発起して衣類の整理。納戸の中からハジメー。どんどん捨てるはずだったんだが、はかどらない。午後からもこの調子なのだろうか。才能の欠如を嘆きマス。 かぶの…
一箱の鱈は等しく大きくて同級生の仲間か知れぬ 疲れた。ノリさんの検査に付き合って半日、白血球が増えていて温泉も上京も許可される。彼も昨日から食欲不振なのは、結果に不安があっての事かもしれない。帰って早めの昼食にしたらぼたんえびのお刺身を平ら…
菊鉢を馬車に狭しと積みながら市にい出せる青年の兄 鉢の菊。秋はこれ。 うまそう、などと無粋はなし。 植えっぱなしでも咲くのが菊だが、趣味人は冬至芽からスタート。それからが大変。 菊作り菊見る時は影の人、はどなたのお作だったかしら。あ、吉川英冶…
ご尊父を送りし後は慈母が逝きせわしく友は御霊となりぬ 秋の花壇は色が冴えてくる。赤系統は温かみを醸し出している。 先日死亡広告が出ていたHさんは死の前日まで出勤し,国体で生徒を引率したというから、最後まで仕事に忠実だった。 60歳は若すぎるけ…
陶然と誘惑されし危うさを虫食う花にむしかえされる 晴天なり。空腹を抱えて起きてくるノリさん久しぶり。馬のようにとは願わないながら、肥える期待は我が一族には未経験だったこと。朝食前に体重計に乗るのが二人の日課に。願いは別々ながら。 娘が東京に…
娘が発って二人の夜のきりたんぽ温めて味を調えなおす 先週は欠席したグランドゴルフの練習日。ワン1、スコア8?。3回半回ってバテた。土曜日はAGGCのミニ大会だが、攻略の手はありません。参加することの意義・・ばかりですが。
フルートの練習曲を嫋嫋と吹いて娘は明日発つという ブルーメッセの温室内。デスプレーはおしゃれ、だがいざとなれば日常の中ではどう生かされるかしら。と考えてみる。 40日間帰省して、病院と火葬場とお寺の往来に足を運ぶことが多かった娘は明日東京に…
ふぞろいの瓜やかぼちゃが鉢巻をしてひしめいている道の駅 道の駅とはGood idea. 土地の顔が見える地域のオアシス。ひょいと出かけて失望しないスポットである。かたちも種類もまちまちだが、こうして棚にあって商品化してる。選ぶのもその分楽しい。農家の…
黄金のメダルをかかげ秋空に毅然と向かう王の化身よ 道の駅の売店を彩っていたゴールドメダル。国体のメダリストは・・ 秋田県は総合優勝でした。開会式、閉会式のプロデュースは感動ものだったそうです。
菊煮れば昼の食卓はなやげり花食む奢り語らいながら 秋の食卓は細々として楽しみがある。花を食べる風習がそんなに多くは無いと思うが、菊は別格。 山形産のもってのはか、は食感も、食味もいいが、とりわけネーミングがいい。 山椒、茗荷、も箸休めにはもっ…
新米の炊ける匂いに集い合いしらす山椒をほめて取りあう 山椒を煮たら、思いついたのはしらすとの炊き合せ。 冷凍庫にあるしらすを思い出して活用したら、これがうまく出来た。お茶のお供にまずいただく。そして新米のうえに載せてぱくり。 オット、垣根にか…
色づいてはじけて香る山椒の秋をたっぷり煮詰めて暮れる 道の駅の棚で見つけた。本来は山野で収穫したいのだが、こんな行楽からは遠のいてしまった。が手軽に手に入れることができるのは有難い。3袋Get。 これを1度茹でこぼして、醤油で煮含める。およそ…
ほととぎす聞かなくなって久しきに吹かれて咲きぬほととぎす花 夜中目覚めたら、嵐かと思う風と雨の不気味な荒れ模様。これが一人住まいならば恐怖も一段と募るのだが、今は大丈夫。ノリさん寝息をたてている。娘も隣の部屋にいる。一人住まいのシニアが大勢…
日本海の風をとらえている風車かぜの気ままに愛車ははしる 昨日天気にさそわれてドライブ。ドライバーがカーナビを読み違えて思いがけず大内町方面へ。およそ1年ぶりの遠出。 ノリさんの発病時、私は医師団にもう1度生還することを切実に懇願した。このド…
新しき首相が答う年金や給油給水不安多かる 浮世の混沌とした様相を後目に、畑には菊が咲いていた。 古来この花の香りや味に癒された人は多い。 秋の日差しの中で素直に味わいたい。
木漏れ日の落ちる境内の静けさに神の気配する守られている 鎮守の杜が掃き清められている。村が先細りの状況にある中で、こうして守る心が息づいているのに出会うと安心できる。
きらめいて米代川は10月の黄昏れの空に吸われてゆけり 米代川に架かる夕暮れの空。 水も冷たさを醸し出している。 乗り換えしてあきたこまちで帰る妹を、12番ホームで見送る。ノリさんの登場に驚いた模様。少しずつリハビリを意識して引っ張り出す。 お…
青い橋越えれば向こうに何がある荷台空なるトラックが往く 能代の象徴ともなる米代川に架かる青い橋。 橋って郷愁があるが、初夏に見た四国を結ぶ大橋は私のキャパを超えて恐れをなした。河にあっての橋で、海の上のつり橋は風景としても美しくはない、と感…
稲束を運びし子らは日曜をひと秋重ね自我たつらしき こんな田園風景が残ってた。秋田市郊外。たぶんはさ掛けの自然乾燥は飯米用。自家用はおいしいのをつくる。二ツ井までのドライブ中の風景をご紹介。
さまざまに色とりあわせ薔薇を買う浮き立っている彼岸の入り日 彩菜館にユニークなコーナーがある。リトルガーデンのオーナー。会ったことは無いが、似顔絵で想像できる。 こんなうり、買ってどうするか。迷うんだが、買ってみたい気もする。 Sainakan(彩菜…
ハハの忌に間に合いし君の退院を告げんと薔薇の花束つくる 彼岸と此岸を往来した年である。1月ノリさんの引導を告げられて生きた心地がしなかったが、うれしくも生還した。が兄は今月彼岸に招かれていった。月末は義母の3回忌。病院とお寺の往還、これでピ…
秋の陽にさそわれどこへ行こうかとまずは弁当求めていたり 娘も夫も戻って同居、朝の天気を眺めては浮わついている。同行者がいるうれしさ。話し相手が居るにぎやかさ。8ヶ月間の一人暮らしの頼りなさったらなかったから。そして仕事から解放されている気軽…
農家の作品のそれぞれを持ち寄ってのスーパー風。まずはガーデニングコーナー。生きがよくて種類も豊富で人気が高い。 いとかぼちゃ。金糸瓜とも。 夕顔かぼちゃ これはなんというの。(後日譚:王菊と札が下がってた) 初めて産んだ卵は滋養分が高い。などと…
秋の陽にぬくく包まれこのままに呆けてなにをおそれんとする 光は透明でしゅうめい菊がしずかに咲きながら主張しません。秋には知性がかくれてます。
兄弟の一人が逝きて陽のひかり透きとおる畦に彼岸花さく 小さいながら凛とした純白と五弁、げんのしょうこに見えて多分違う。種のかたちがおもしろい。庭のあちこちで花を咲かせてる。
あかまんましごいて供すおさなどち戦後というを知らず来にけり きのう兄の葬りを終えた。当然ながら鮮明に蘇えるのは、頑是無い子供時代。すると兄ばかりではなく、隣近所の仲間も。もっぱら女の子だけで遊んでいた。 昨日はノリさんの退院後初の内科通院。…
ふと兄が訪ね来しかとざわめくは門にからみしつたに吹く風 明日は葬送。早すぎる今生のお暇だが、だれもが認める破天荒な生涯だけにご当人は納得な様子かと見受けられた。特に堤いっぱいは飲んだと豪語して、胃を病んでも後悔の弁は聞かなかった。来世は極楽…
還りゆくもの清すがし秋の庭屁くそかずらに覆い尽くされ さっぱりと焼き尽くされて、一昨日まで生きた命はやがて記憶にのみあること、それもいずれ薄らいでかなたに遠ざかる、いいなあ。
精霊の兄が昇れる天空の曙光集め朝顔ひらく おだやかに息を引き取った兄だが、血圧の測定は不能で、意識はもう無いかと見受けられた前日、舌をだしておどけた。見守っていた女3人、奥さん、お嫁さん、妹は病室であるのも忘れて、大声で笑った。とにかくあり…